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酒造好適米「五百万石」の名産地として知られ、また白山の雪解け水が湧き出す名水「御清水(おしょうず)」にも恵まれた福井県奥越前は、酒徒垂涎の銘醸蔵が集う“酒の国”として近年注目を集め始めています。 去る10月23日(金)から25日(日)の3日間、この奥越前の地において、新しい酒文化創造を目指すイベント「酒乃國フォーラムin奥越前1998」が開催されました。福井と日本酒、と聞いてもピンとこない人は多いでしょうが、酒造りの歴史は意外に長く、室町期にまでさかのぼります。また「日本産清酒原産地呼称認定地」の第1号に認定されるなど、新しい地酒の価値観の発祥となった記念すべき地でもあります。ともあれ難しい話は抜き。旨い日本酒にありつける確かな気配を嗅ぎつけた酒材班一同は、「山里の秋の味覚と『越前そば』で一杯・・・」の期待を胸に、勇躍「サンダーバード号」に乗り込んだのでありました。 |
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| ■東から西から、酒呑みたちが大集合 | ||
前夜祭とも言える23日には、福井駅から勝山駅を結ぶ「地酒列車・大野丸号」の運行をはじめ、酒の神・伏見の松尾大社の流れをくむ国泰寺で収穫の喜びと酒の神に感謝する「勝山夜なべ屋台・宵振る舞い」、勝山城天守閣で奥越風味たっぷりの料理と酒蔵秘蔵の酒を賞味する「奥越前を愛でる宴」、さらには日本酒党で知られる直木賞作家「村松友視氏を囲んでの夜塾」など、実に楽しげな行事が開催されておりましたが、酒材班は諸般の事情により参加がかなわず、24日のオープニングセレモニーからの取材となりました。 福井駅から直行バスに乗り込み、メイン会場である大野市・元町会館前に到着した時はちょうどセレモニーが始まったばかり。来賓によるテープ カットに次いで、会館の屋根の上から集まった市民に3000個の「寿饅頭」が振る舞われ、お祭り気分は一気に盛り上がります。正午前からは「越前・若狭の酒呑み大喜利」がスタート。早い話が300円で福井のいろんな酒が試飲できるという、酒呑みにとってはこたえられないイベント。 おまけにフォーラム参加者はフリーパス(ただ呑み)でありま す。が、ここで酔いつぶれては次なるシンポジウムの取材が危うくなる、まだまだ先は長いぞと自らに言い聞かせ、後ろ髪を引かれる思いでシャトルバスに乗ってシンポジウム会場となる文化会館へ。 シャトルバスの中では、前日午前9時に青森から出発しその日の朝に大野へ到着した「地酒列車・北前船号EAST」の面々が、カップ酒を片手に大いに気勢を上げておられました。 同列車の事務局長である山内史子氏のお話によれば、「北前船号EAST」は78歳の高齢者を含む100名程の参加者による、文字通り酒宴三昧の貸切お座敷列車。途中の駅々では三味線や太鼓の歓迎を受け、山形では舞妓さんのお酌で一献を傾けられたそうな。また出雲からも同じ趣旨の「北前船号WEST」が、こちらも酒宴三昧で各地の歓迎を受けつつ、ほぼ同数の酒呑みを乗せこの大野へ到着しています。 それにしても、車窓に広がる日本海の景色を眺めつつ、朝から晩までどころか“朝から翌朝まで”酩酊しつつ旅をするとは・・・、何ともうらやましい方々でござんすねえ。 |
![]() 屋根に登った若い衆が「寿饅頭」をばらまき、お祭り気分は否が応にも盛り上がります ![]() 「大喜利」といっても笑点のあれ、とは違う、いわば300円ポッキリの試飲会 ![]() 「地酒列車・北前船号EAST」の事務局長・山内史子さん。 |
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