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のもう、のもう、わたしはのんべ〜。おさけがだいすき〜。どんどんのもう〜。
番外編 「蔵元を囲むそばの会」取材記

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イラスト「のまぬくらいなら、蕎麦やへは入らぬ」
とは、かの時代小説の大家池波正太郎の言葉。 彼の遺した作品には、“鬼平”こと長谷川平蔵や「剣客商売」秋山小兵衛をはじめ、昼下がりに蕎麦を“手繰りながら”一献傾ける主人公の姿が盛んに描かれています。そしてそんなシーンに憧れる人が多いことは、「蕎麦屋で酒を飲む」といったテーマの本や雑誌の特集がたびたび組まれることでもお分かりの通り。
そこで我々も、いつもとは趣向を変えて「蕎麦屋で酒を飲む」にチャレンジ。とはいえ酒材班たるもの、ただその辺のもりそばを肴にフツーに飲んでいては仕事にならない、という訳で・・・、中身は見てのお楽しみ。ややマニアックになりすぎたかもしれませんが、最後までおつきあい下さいませ。

■酒のリストとお品書きに否応なく高まる期待感
今回おじゃましたのは、兵庫県宝塚市にある「酒商伊勢屋」主催による「蔵元を囲むそばの会」。この会は店主自ら選び抜いた気鋭の銘酒を、本格的な蕎麦会席を肴に味わい尽くそうとの趣旨で季節毎に行われているもので、参加者も毎回20名の限定予約となっています。
伊勢屋さんは、“火の神・かまどの神”として多くの参拝者を集める清荒神(きよしこうじん)清澄寺の参道にあり、元々は立ち飲みカウンターもある普通の酒屋だったそうですが、現当主である伊藤嘉章さんの代になって仕入れ内容を厳選・強化。近年では「良質のワインと日本酒が手頃な価格で買える店」として口コミで評判が広まり、多くの情報誌でも紹介され始めています。
さて会場となったのは、阪急逆瀬川駅のすぐ近くにある「そば処三佳(みよし)」。“こだわりの酒屋”が見込んだ店ということで、当方では勝手に偏屈親父のいる老舗の蕎麦屋を想像していましたが、店構えも中もごく気さくな町のおそばやさんといった風情で、厨房で黙々と準備に勤しんでいるのも、細身できりりとした若き職人風の店主でありました。
そば処三佳 そば処三佳:
兵庫県宝塚市逆瀬川1-11-27 TEL(0797)74-4778
阪急逆瀬川駅より徒歩2分。金曜定休。営業時間午前11時〜午後8時30分 但し手打ちのため売り切れ次第閉店となる。

6時半のスタート迄あと30分。主催者の伊藤さんは時折笑みを浮かべつつも、緊張の面もちでテイスティンググラスを並べていきます。やがて参加者の方々が続々と姿を現し、定められた席へと着座します。
10分前、いよいよ本日のテーマ銘柄「奥播磨」の蔵元である下村酒造店(注1→)・下村裕昭専務が番頭さんの原田氏と共に到着。各席に置かれた酒と料理のお品書きを前に、全員の期待感は否応にも高まってくるようです。
  酒商伊勢屋
酒商伊勢屋:
兵庫県宝塚市清荒神1-17-18 TEL(0797)86-2822
阪急清荒神駅より徒歩1分。水曜定休。取扱銘柄は「奥播磨」の袋吊り斗瓶取りをはじめ、「綿屋」「美丈夫」「東北泉」「能代」「志ら菊」「国香」「上喜元」「白老」「千代」などの吟醸・限定品クラスが多数。ワインも一千種類と豊富に揃っている。
酒商伊勢屋店内

(注1)
下村酒造店:
兵庫県宍栗郡安富町安志957
TEL(0790)66-2004


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