SAKE王国

奈良時代

■お酒の品質/技術

蒸米、麹、水で酒仕込。
当時の酒は味醂のように甘かったようですよ。

・宮内省造酒の酒造方法(詳細)の初見。『延喜式(えんぎしき)』(927年)
・年間酒造量は624石。
・酒造米は、諸国の祖・庸米。
・蘗(よねのもやし)[種麹]は、米10:麦芽1の割合。
・発酵壷は固い須恵器で、大型の貯蔵器[酒海、酒_(かいそん)]もあった。
・酒の造り方は10種類。
お燗に関する記事あり。[『延喜式』の新嘗(にいなめ)会より]
・暖酒・土熬鍋(どごうなべ)の文字が見られ、重陽(9月)の頃より
 燗酒が飲まれていた。

瓶は水差しや燗酒の注酒器として使われていたと思われるが、この瓶は取手が付いているので、上燗でもOK!こんな徳利があったら使ってみたいな〜。

・甲斐の国の住人が甲州ブドウを発見。(1186年)

甲州ブドウは今では立派な世界のブランドになっています。

■お酒の容器/運搬

・瓶子(へいじ)[今の徳利]
 徳利が普及するまで、平安・鎌倉の酒宴と祭祀に神饌具として使用。
 蒔絵瓶子(まきえへいじ)
松竹梅に鶴亀が描かれた漆塗りの蒔絵瓶子

杯、碗、桟(さん)といわれる浅鉢状(今日のさかずき形)の器で
 飲まれ、片口(酒注器)も広く使われだす。

・酒の燗は、燗鍋(銀・白銅製など)で直火で暖めていた。
 (中世以降は鉄製が主となる。)

この頃の燗酒は鍋のようなもので、直火で暖めていました。

■お酒の売り場/法規制など

・諸国の群飲、僧侶の飲酒を禁ず。(866年)
酒税を徴収するようになる。(878年)
・米価を定める。(909年)
・『延喜式』(宮廷などの行事・慣習の事務規定)を編纂。(927年)
・京の町に立ち売り酒屋現る。(女性の商い進出。)

女性が酒を造って立売りする商いに進出したのは平安中期で、その様子は室町後期の『七十一番職人歌合』に描かれている。


木製のたらいのような物に酒を入れて販売していたんですね。
きっと甘酒のようにとろ〜りとした液体だったのかも?

■社会背景

・遣唐使に最澄・空海らが随行。(804年)
最澄
空海

藤原氏の勢いが盛んになる。(853年)
・紫式部『源氏物語』を著す。

     

荘園が各地に広まり、武士が出現。(920年)
酒は宮中の祭事・節会・儀式の饗宴すなわち、神祭における
 直会(なおらい)の儀が、神の霊力分与とされたように、天皇
 の威光を家臣が分けいただく形で展開し、大量に消費される。

  

この時代の酒とは、宮中すなわち天皇の威光を示す飲み物だったのでしょうね。いずれにしても、庶民にはまだ縁のない飲み物でした。

 

奈良時代